趣味の川柳    

2013年6月
自由吟   
    古本に馴染んで落ちる目の鱗

  心とは違う気儘な尻尾持つ

  自分史をひねもすいじる懐古趣味

  たおやかにそっと忍ばす化粧品

  にっこりと微笑む顔にある慈愛
 
課題吟

  
  「(古)お互いが独酌続く懐古談」

   「
(待って)顔出せば待っててくれる田舎バス」

 「
(待って)待ってても凪ぐ日の来ない日本海」

 「
(メガネ)縁遠い娘見ている色メガネ」

 「
(メガネ)福の神いずこにおわす 遠眼鏡」

 「
(隣)お隣へピーポー止まる胸騒ぎ」

   「
(弾む)パン捏ねる弾む喜び込めながら」