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自由吟
古本に馴染んで落ちる目の鱗
心とは違う気儘な尻尾持つ 自分史をひねもすいじる懐古趣味 たおやかにそっと忍ばす化粧品 にっこりと微笑む顔にある慈愛 課題吟 「(古)お互いが独酌続く懐古談」 「(待って)顔出せば待っててくれる田舎バス」 「(待って)待ってても凪ぐ日の来ない日本海」 「(メガネ)縁遠い娘見ている色メガネ」 「(メガネ)福の神いずこにおわす 遠眼鏡」 「(隣)お隣へピーポー止まる胸騒ぎ」 「(弾む)パン捏ねる弾む喜び込めながら」 |