自由吟
残り世はいずれを選ぶ菊と薔薇
身の軽さ活かし雑兵 意地通す
土鍋ことこと丁度に終わる里童話
奪われた従兄弟の声が夏野から
あの世での再会誓う野辺送り
課題吟
「(口)饒舌と無口は鍵の使い分け」
「(袋)程々の欲なら許す紙袋」
「(ライバル)敵わないライバルやはり逝くも先」
「(許す)横を向き許す気持ちの深呼吸」
「(許す)言い訳は許さぬ妻の細い眉」
「(余白)書くよりも余白に思い吹き積もる」
「(再び)再起期す友の決意に酒を注ぐ」