自由吟
苦笑いそして大事な腐れ縁
意地を張る訳は空っぽ昼の月
地獄絵の瓦礫に消えた空の青
パソコンの権威を睨むペンの意地
頑張れの言葉は待たぬ野のスミレ
課題吟
「(葉)旨味とは此処にあるよと虫食い菜」
「(握る)権力へ黙して握る花鋏」
「(曲がる)揺り戻し待って小指は曲げたまま」
「(励ます)励ましか脅しかいずれ好敵手」
「(芝居)四コマ目ひとり芝居に慣れて生き」
「(うっかり)言い訳が調子に乗って墓穴掘る」
「(遠い)連休の電話に遠い子らの声」