自由吟
東北の苦難をかたるこけしの目
巨大さへ天が牙むく原子力
菜の花のミドリを茹でて春ですね
初春へ希望持とうと法螺も入れ
妻の紐はなれて気儘 独楽回る
課題吟
「(精進)精進をせぬとこの身と爺が説く」
「(弱い)弱腰になって味出る八十路坂」
「(濃い)子ら巣立ち日々に濃くなる他人様」
「(沈む)忘恩と沈む夕日にとがめられ」
「(握る)握手した手からじんわり人の味」
「(繋ぐ)小遣いと言う名の紐に繋がれる」