自由吟
錆びてても何時か出番と五寸釘
世界にはこんな私も一人きり
うっかりを吐いて淋しいちぎれ雲
数独も初級の文字に向きになる
数多いた茶髪を消した不況風
流行に乗って薄らぐシルエット
課題吟
「
(横)
哀願の横をすり抜け福の神」
「
(横)
横着を決めてゆらゆら弥次郎兵衛」
「
(坂)
上り坂まだまだ負けぬ車椅子」
「
(減る)
割り切ればストレス減ると想ったに」
「
(調子)
舌だして笑顔可愛い調子者」
「
(チェンジ)
推敲に一喜一憂する言葉」
「
(微妙)
迷うこと写経してから考える」