自由吟
明日への命励ます軽い酒
車椅子おりて大地の青い空
軋轢に耐えて傾き見せぬペン
連鎖から逃れた先の水溜まり
愚痴怖くパチンコへ行く小い旅
三十路過ぎせり出す腹に期待寄せ
課題吟
「
(羽)
人目引く朱くなりたい白い羽」
「
(押す)
傲慢な父なら押さぬ車椅子」
「
(走る)
悪口のしんがり走る捨て詞」
「
(大地)
左遷地の大地やっぱり浅く踏む」
「
(家族)
ファミリーと呼ばれて皆が核家族」
「
(認める)
認めてりゃ何のこと無い負け戦」
「
(背伸び)
萎縮した脳も恋へは背伸びする」